歳をとって改めてわかる歯の大事さ
今の若い人たちには、すでにこんなことは理解済みのことだろう。しかし、我々世代、1950年代、60年代生まれくらいまでは、まだ日本は歯についてはそこまで意識が及んでなかったと思う。
歯磨きの大事さはわかっていても、磨き方は適当な家庭が多かっただろう、今に比べれば。実際私の両親も、甘い食べ物は与えても、歯磨きを丁寧に教えてくれはしなかった。
自分たちもその親から教えてもらったことがなかった世代だろう。母などは、早くに歯周病で全部の歯を抜き、上下総入れ歯になったのも早かった。まだ60代前半、今の私くらい。
歯に対する親のしつけの意識は、我が実家に関しては格段に低かった。実際、若い頃から歯科で虫歯の治療が絶えなかった。50歳代も後半になると歯周病が進み、歯茎が下がってきた。
歯並びがどうこうという家でもなかったし、歯に関してはキチンと磨かなかった自分が悪いのだ。虫歯は、一度なってしまったら、治ることはなく、削る、埋める、かぶせるなどの対処療法しかない。
しかも、治療には保険適応では銀色のかぶせものや詰め物が一般的で、保険適応外の白いセラミックなどは高価だ~。奥歯などはつい見えないからと、銀色のかぶせもので済ませている方も多いのではないか。
そして、若い頃は、当時の歯医者さんは、簡単に歯を抜いていたように思う。今でこそ、「歯は抜くな」という方針が定まってきたように思う。
まぁ、抜くしかないほど悪くなっていたのかもしれないから、歯医者さんを悪く言うことはできない。当時の精一杯の治療をしてもらったのだろうから。
それでも若い頃はまだ歯周病にはなっていなかったし、なんとかなってきた。ところが、還暦近くになってからは、坂を転げ落ちるように口の中も大変なことになってきた。私だけではないと思う。
歯は食事のたびに使うから、傷んで当然、丁寧に掃除しないといけないことを、早く認識すべきなのだ。歯がすごく綺麗な方に会ったりすると、いいご家庭にお育ちになったのだなぁとしみじみ感じる。
昔「芸能人は歯が命!」なんてCMだったか、キャッチフレーズがあったけど、何も芸能人だけじゃない、普通の一般人こそ、歯を大事にだ。
どこが悪くなってもそうだが、インプラントや保険外の治療になると、100万円単位のお金がかかるらしい。「口の中だけで、3000万円くらいの価値」と、youtube で両学長が言っていたなぁ。
これから、長生きすれば、歯にどれだけお金がかかるだろうか?心配になってくる。治療もどんな大掛かりになるか、怖くもある。
早くから、歯に対する意識を持つこと
息子は33歳だが、今のところ虫歯は1本もないそうだ。自分を反面教師として、息子の歯磨きは赤ちゃんの頃からルーチン化してきた。
小学校の中学年までは、膝の上で歯磨きをしてやっていた。その後もちろん自分でもするのだけど。そして、小児歯科で奥歯はシーラントという予防治療をしてもらっている。少し下の歯列が出ていたので、しばらく矯正器具もつけていた。
嫌がらずに、すべてをそうだと思い込み、歯にたいする意識を徹底させたせいか、その後も自分で歯磨きをするようになってからも、虫歯なしをキープしているのは息子の努力もあるだろう。
若いといか、幼い時に「歯を健康に保つ」教育ができるのはやはり家庭だと思う。親の意識が子の人生を左右する。
何も息子だけではないだろう。最近の若い方たちは、アメリカやフィンランドからの歯を大事にする文化が徹底してきたおかげで、健康的な歯を保っている人が大いに違いない。
歯磨きだけではダメ!フロスと歯間ブラシ
今通っている歯科の衛生士さんたちに教えていただいて、キチンとフロスと歯間ブラシを使い分けている。歯間ブラシはついに一番大きいものまで使用しないといけなくなった。トホホ。
歯磨きにかける時間は、夜は10分以上。お昼もザっと磨ける時には磨く。もっと早く、歯を大事にする意識がつくとよかった。こんなに歯で苦労するとは、若い時には思いもしなかった。
すべては予防から。そして、知識と実践。
美味しいものを自分の歯で噛んでたべられてこそ、美味しくもあり、健康が保てるのだ!口は食べ物の入り口。もっと早くから「一般人も歯は命」を意識したかった。
お若い方、歯で後悔しないように、今から意識しましょう!!
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