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全フリーランスの方々、労働災害対象に 過労死について

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今日は今まで書いてなかったことを取り上げてみました。

会社員や公務員、一部の1人親方などは、労災の対象になっています。

11月2日の日経新聞の一面に、「全フリーランス、労災対象」という見出しが躍りました。

労災保険 特別加入できるが、個人が保険料負担

その昔は、針の穴にロープを通すほど難しく、困難だった「労働災害」の認定。

4半世紀前くらいから、徐々に認定件数が増えてはきていました。

それも、会社員、公務員、一部の中小企業主だけと決まっていました。保険料も雇用主が負担します。

労災保険は社会保障の1つなので、所属の仕事や通勤中のけがや病気に対して給付が行われます。

自助努力では避けられない災害を補償してもらえるのです。

それが、フリーランス(個人事業主)の方まで、個人が保険料を負担するということで、加入できるようにするとのこと。

ついに日本も労働者の安全網の整備に力を入れざるをえなくなったと思えます。

現在、フリーランスは企業に雇用されていないため、仕事や通勤中に起きた事故や病気の治療費などをカバーする労災保険に一部の業種の人しか加入できない。

厚労省(労働部門の課題)は今回の改革で労働者災害補償保険法の施行規制を改正するとのこと。

保険に入れるフリーランスの対象を全業種に広げる方針らしい。

が、施行は2024年秋をとのこと。この課題では厚労省の中でも労働省分野の国家公務員が忙しくなるに違いない。

しかし、今まで救済の対象ではなかった方たちも保険料を収めれば、万が一の時は救済されるのは甚だ朗報ではないか。

就業中、通勤中の事故や病気、まさか!は確実にあるのです。

これには、夫のことで労災認定を受けた私は、日本もここまで変化してきたと喜びました。

夫の場合とその頃、共に闘った大切な人を労働中に失った方々

私の夫は就業中にくも膜下出血で倒れて、一度も意識を取り戻すことなく8日後に職場(病院)で亡くなりました。

労災申請など知ろうはずのない私は、職場が申請してくれていたことを知り、陳述書を書きました。

が、4年後の厚労省からは「不認定」の決定。

理由に1度だけ「反論」したくなり弁護士さん2人に依頼。

「病気」ですから、それが仕事との因果関係が認められなければ、普通の病死になります。

私が先に病気をしてストレスを与えたことも、そして、当時精神科通院中だったことも新たに「陳述書」に正直に書きました。

息子も「父との思い出」という形で高2の時に「陳述書」を書きました。

そして、一生懸命、当時は夫の生前の仕事の資料集めに奔走しました。

私の(夫の)場合は、九州での審査会(第一段階)で不認定が覆ったのです。しかもたった1年で!

しかし、これは稀有なことでした。

当時、私が知り合った、お互いを応援していた「大切な人」を仕事中に亡くされた方たちのことも少し書きます。

(1)工場で24時間労働の男性の例

関西大手企業から福岡の田舎の工場に1人で24時間の仕事を任された男性、着任後半年で工場内で自死。48歳。

家族は関西在住。当時お子さんたちは大学生。同居でなかったことが証拠が少な過ぎたのでした。

地方の審査会、厚労省での審査会、それでもダメで裁判に。弁護士さん4人、高裁でやっと「認定」

結局、旦那さんの死から認定まで10年かかっておられます。

(2)息子さんを自死で亡くされた例

うちの夫が亡くなる2年前に、まだ26歳だった地方公務員の青年が勤務時間中に飛び降り自死。

ご両親の憔悴は見ていられないほどのもの。出会った時のお母さまの表情は暗い、暗い。

いわゆる「パワハラ」の先駆けとでもいうような、上司からの膨大な仕事量の押し付け。

実直で真面目で強すぎた性格が裏目に出て、自ら命を絶つなんて、非業の死・・涙、涙でした。

しかし、両親の闘いも虚しく、地方の審査会、厚労省での審査会でも「不認定」

やはり、司法に訴えられました。弁護士3人、福岡の裁判所には仲間でいつも応援の傍聴に行きました。

そしたら、高裁でやっと「認定」。息子さんが亡くなられてから11年後でした。

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今はコロナ禍での自死は、意外にも労災認定が通りやすくなったと聞いています。

そこには先人たちの、辛く悲しく、悔しい闘いの時間がありました。その前からずっーと。

亡くなった人に養われていた家族と18歳未満の子には労災遺族年金が支給されます。

息子さんを自死で亡くされたご両親には「一時金」でした。

「過労死」は英語でもkaroshiと言うそうです。Death from overwork でもしっくりこない。

過労死の根源は、組織の中での上下関係から起こる「いじめ」に他ならないと私は断言できます。

息つく暇も与えない「働かせ方」をする上司は、子どもの喧嘩のいじめっ子と同じです。

人が集団で仕事なり、目的を持った行動をする時には、必ず「いじめ」は起こるもの。

普遍的な、なくなることのない人間の問題。

その他は、製薬会社の方、看護師さん、警察官の方、学校の先生などの事案でした。

基本は「いじめ」に合ったと思えるほどの業務量に押しつぶされた、という印象でした。

何事もなく「定年」を迎えられた多くの方は、超・超・幸せなんです

生きるためにする仕事で命を落とすなんて、あんまりなことではありませんか?!

でも、悲しいかな、現実にはあるんですよね。

他人事ではありません。シニアもお子さんたちがそういう年齢の方も多いのでご注意を!

今日はずっと書きたくて、なかなか書けなかった「労働災害による死」について、苦しかったけど書いておきます。

拙い日記をお読みいただき有り難うございます。感謝いたしますm(__)m

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