日本でも10月31日のハロウィンに向けて、お祭り騒ぎが始まったのは2000年を過ぎてからかなぁ。
つい最近、韓国でも梨泰院(イテウォン)で、若い人たちが転倒によって亡くなったりしています。
日本人は何でも受け入れOK、商業ベースにのせてしまう国民性だから仕方ないとしても・・
今年の仮装のお祭りは、このコロナ禍で溜まったうっぷんを晴らすエネルギーなのでしょうか??
ハロウィンの起源は、意外にも「アイルランド」
ハロウィンの起源は、2000年以上昔の古代ケルト人までさかのぼります。
古代ケルト人とは、アイルランドやスコットランドを始め、ヨーロッパの多くの地域に居住していた人々のことだそうです。
古代ケルト人の宗教であるドルイド教では、10月31日に「サウィン祭」というお祭りを行っていました。
サウィン祭は、ケルトにおいて1年の終わりである10月31日に収穫物を集めて盛大に行う、夏の終わりと冬の到来を告げるお祭りとのこと。
確かに日本でもちょうど今の時期、お米の収穫があり、夏の暑さの終わりと冬の寒さの到来の只中の時まさに今。
宗教性を持たないハロウィンは、発祥の地とされるアイルランドから多くの国に伝わっていき、それぞれの国の文化と融合して独自の発展をしているのが現状のようです。
アメリカでは世俗的なイベントとして親しまれていて、ハロウィンの日は家をホラー風に装飾してパーティを開いたり、仮装をしたりして楽しんでいるようです。
近年日本で親しまれているハロウィンは、アメリカから伝わった楽しみ方みたいです。
我が家も30年ほど前にアメリカにいた頃には、すでにハロウィンは子どもたちの楽しみだったようでした。
息子も30年前は、高級住宅街(大邸宅が並んでいました)に連れて行かれ、かぼちゃのポリバケツを下げて家々を周りました。
フェイスペイントも流行っていて、顔にかぼちゃの絵を描いてもらった写真はクローゼットの奥です。
ちょうどその頃、アメリカに留学していた日本人男性が、ホラー風の仮装で「please」を「freeze」と聞き間違えられ銃殺される痛ましい事件がありました。
日本でも、渋谷で仮装して騒いだり、九州でも都会の公園には仮装を楽しむ若者も見かけるようになりました。
みんな「お祭り」「パーティ」が好きなんだと思います。仮装も違う自分になれる楽しみがあるようです。
「ジャック・オー・ランタン」と「トリック・オア・トリート」
ハロウィンの際に、目・口・鼻をくり抜いて顔の形にしたかぼちゃの装飾を見ることも多いですよね。
このかぼちゃには「ジャック・オー・ランタン(ランタンのジャック)」という名前が付いていて、アイルランドのジャックという男の伝承が由来とされてるそうです。
生前の悪行がたたって、死後は天国に行けなかったジャックが、カブをくり抜いて作ったランタンに灯をともして、死後も現世をさまよい続けているというのがあらすじだそうです。
現在はカブではなくかぼちゃが一般的なのは、アイルランド人の移民から伝承が伝わったアメリカでは、かぼちゃの方が手に入りやすかったからといわれているそう。
トリック・オア・トリートとは、日本語に訳すと「お菓子をくれないといたずらするぞ!」という意味になります。
子どもに聞かれた大人は、「ハッピーハロウィン」と答えて、お菓子をあげるのが一般的だそうです。
諸説あるようですが、中世ヨーロッパで農民がお祭り用の食材をもらい歩いた様子が由来とされているそうです。
また、悪霊にお菓子を渡して家に入って来ないようお願いするという意味もあるそうです。
日本では仮装だけが流行って、近所に夕方周ってお菓子をもらうという風習は根付いていないようですが、アメリカではずいぶん前から風物詩のようです。
アイルランド発祥には「セントパトリックスデー」も
ブログを書くようになって色々と関心の幅が広がり、ハロウィンについて知ることができました。
今までは何も考えないで、そんな行事ってあるんだ~という程度でしたが、アイルランドだったとは驚きでした。
アメリカはそもそもがヨーロッパからとアフリカからの移民の国ですから、それぞれの民族が自分流を主張してもおかしくはないわけです。
アメリカにいた頃、アイルランドのお祭りとして知ったのは「セントパトリックスデー」でした。
こちらはアイルランド発と知っていました。当時もダラス都心までお祭りを見に行った記憶があります。
これもよく調べてみると、3月17日、5世紀にアイルランドで初めてキリスト教を広めた司教の聖パトリックの命日だそうです。
テーマカラーは緑で、すべてを緑で統一される感じでした。
セントパトリックがアイルランドの人々にキリスト教を伝える際に、シャムロック(shamrock)といわれる三つ葉のクローバーを用いて三位一体を説いたそうです。
セントパトリック=シャムロック=緑色ということです。 そしてこのシャムロック、アイルランドの国花でもあり国民にとって思い入れの強い植物だそうです。
セントパトリックスデー Wikipedia
これはさすがに日本には入って来そうにない、アイルランドの国そのものの風習です。
アメリカにはアイルランド系移民も多いようで、息子のプレスクールでも作品を作って来たりと市井に根付いていました。
昔は何も考える暇も余裕もなく、ただ漫然と見聞していただけでしたが、改めて調べてみるとかなり面白いと感じます。
ハロウィンだけでなく、セントパトリックスデーも知っていただけたら、面白いのではないでしょうか。
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