少し前にご自分も病気の治療中で、お子さんたちもいて、夫に先立たれたという女性とメールのやり取りをしました。
詳しいことはわからないのですが、成長途中のお子さんたちもいらして、自分も病気治療中、仲の良かった旦那さんの突然死ということ。
どれだけパニックになり、世の中が一変してしまうか! 自分のことを振り返っても震えがきます。
頼れるものには頼らせていただき、日々を乗り越える
自分が何らかの病気の治療中、または手術後の療養中で、自分のことでいっぱいいっぱいの時に、まさかの夫の突然の死。
そんな確率的にあり得ないようなことが、実際起こることも「まさか」のようにあり得るんです。
私も実際そうでした。ほぼ1年の間に、私の大手術と夫の突然死が重なったのです。
プロフィールや死別の項目にも書いていますが、最初は「何が起こったか、確認すらしたくない」状態。
しかし、葬儀や法事、色々な方からの慰めの文面が届き、周りに支えられて前へ前へ進まざるを得ないのです。
私にメールをくださった女性もまだ闘病中で、お子さんたちもおられるようでした。
「誰か助けて! どうして私だけがこんな境遇になるの?!」という一種怒りすら湧いてくる時期もあります。
(グリーフケア協会のHPが悲嘆のプロセス、立ち直りを手伝ってくれそうなので、載せておきます)
でも、夫が亡くなったという事実は厳然とそこにあり、もう話すことも、笑い合うこともできない。
「なんで、子どもと私を置き去りにして、逝ってしまったの??!」と幾度となく考えるでしょう。
しかし、もう亡くなった人は絶対に蘇りはしません。いくら泣いても帰ってきてはくれません。
自分の病気がありますから、経済的な心配もすぐに出てくるでしょう。これが、健康でお仕事もしていた女性なら、その点だけは救われますが。
病気だと仕事も出来かねる状況かもしれません。私も事務の仕事を3カ月だけやったのは、2年が過ぎてからでした。
もし、親・兄弟姉妹など、頼れる方たちには目いっぱい頼りましょうということです。
身内にそんな不遇な状況の人があったら、支え合わないほうがどうかしています。そして、落ち着いてきたら、心からのお礼の言葉を述べるのです。
お子さんたちが小さいと、泣くに泣けない場合があります。
最初は緊張で泣けなかった私も、ことあるごとに泣きたくなり、1人になった時、公園やお風呂で泣いていました。
自分を解放・浄化してあげることも大切です。思いっ切り泣いて、悲しみをぶつけるのです。
そして、自分の病気も否定的にとらえるのではなく、「夫が守ってくれる」と自信をもっていただきたいのです。
よく食べて、よく寝る、難しいでしょうが、これは一番大事です。
病院には定期的に通い、治る手助けをしてもらうことは怠らないこと。
そんなに一遍に全てを奪うことは神さま(もう神の領域になりますが)はなさらない!
そう信じて、お子さんたちを一生懸命育てていると、いつか1年経ち、2年経ち、三回忌くらいには、かなり立ち直ってこられる方が7割くらいでしょう。
自分の健康管理もありますから、無理して仕事をしないで、暫くは実家に頼るとかして、遺族年金(厚生年金と国民基礎年金)でやりくりしましょう。
家庭を持つということは、責任が伴いますから、欲を言えば旦那さんには「掛捨ての生命保険」に入っておいてもらわないといけませんね。
失ったら何かを与えられる 日にち薬しかない
私が視聴しているある韓流ドラマの中の一節に「人生とは律儀なもので、何かを失ったら、何かを与えられる」という言葉がありました。
それは実際本当だと思うのです。
人それぞれ何を与えられるかは違うとは思いますが、失ったものに匹敵するくらいの「何か」を与えられるのです。
それがいつなのかはわかりませんし、どんなものかもわかりません。感じるものなのかもしれません。
そして、年月とともに自分をはじめ、お子さんたちの成長で大きな変化が気を紛らわせるほどになっていきます。
目の前のことに必死になっていると、夫の死すらその時は忘れられています。1人になると思い出すのですけどね。
そうやって10年~15年、20年と経つ頃には、逞しい未亡人になっていることでしょう。
お子さんたちも大人になり、自分も老化します。病気の治療だけはいつも怠らずにです。
その間には、子どもがいじめを受けていたり、女・子どもの家庭は今もやはり差別の対象になりますから、嫌な思いをすることもあるでしょう。
「いじめ」には毅然と対処が必要ですし、「差別」の言葉はスルーすればいいんです。
うちの息子も中3の時に、別の中学の子にナイフで脅されたりしました。私は猛然と相手の子の中学校に乗り込みました。
夫がいたら、一緒に考え一緒にできる苦労も1人で対処しないといけないのは辛いですが、強くなります。
夫に守られていた時代から、自分で子どもと自分を守る「責任感と強さ」を獲得していきます。
未亡人はいつの時代にもいるんです。
60歳までに、日本では10人に1人は亡くなっているそうです。もし、その人が男性でそのパートナーだったら未亡人になるわけです。
何故か亡くなるのは、「仲がよかった夫婦の片割れ」なんですよね。仲が悪い夫婦は離婚しますからね。
どうか、「私は大丈夫、私は大丈夫、私は大丈夫」と唱えてください。
日にちが薬で、必ず「ああ、生きてきてよかった」と思える日が来ますから、心配しないでくださいと私は申し上げたいのです。先に病気をして夫を亡くした未亡人より。
拙い日記をお読みいただき有り難うございます。感謝いたしますn(__)m
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