暑さの中、料理をしていてひょっこり頭に浮かんだのは、もうずいぶん前に見た日本のドラマ「岸辺のアルバム」。
なぜ今ごろ思い出したのかは自分でもわかりません。頭の中が混沌としているのかなぁ。
その主題歌がジャニス・イアンの「Will You Dance?」 あれから45年が過ぎた~、懐かしすぎる曲。
これをご存知なのは同世代以上の方々ですよね
1977年の夏ごろに放送されたらしいので、私は当時19歳。
ちょうど大学生だったから、興味を持てるドラマだったんだと思います。
まさか、ググってみて77年放送と知った時には驚きました。
あの上品な八千草薫さん、中田喜子さん、国広富之さんの印象は強く残っています。
あの頃のドラマとしては、革新的だったのではないでしょうか。山田太一さん脚本。
今になって考えたら、奥さまの不倫を描いたということで先進的だったろうし、川が決壊して家が流されるという災害の中、「アルバム」を取り出すところが崩壊した家族の絆の証を描いたのだと思えます。
昭和の頃も、今ほど頻回ではないにしろ、災害はやはり起こっていたんだと思わずにはいられません。
これらの教訓から、災害に備えての河川敷の整備がされるようになったのではないのかな。
当時は夫婦の不倫などわかりようもないけど、私は子どもの立場でそれなりに筋を追い、毎週見ていたような気がします。
今となっては、スッカリ詳しい内容は忘れていますが、普通の家庭がただならぬ状況になっていったことはわかりました。
私より上の世代の方は、話しに引き込まれたのではないでしょうか?
高校生役の国広富之さんを19歳だった私は「カッコイイ」と思ったんでした。
今はU-NEXTでは当時の映像が視聴できるようですね。が、Netflixから替えて見るほどの情熱はなし。
そして印象的なのは、主題歌の「Will You Dance?」を歌うジャニス・イアンの気だるいような歌声がずっと耳について離れませんでした。
当時も英語は毎日勉強していたにも関わらず、歌詞を和訳してみようなどとは思わなかったバカボン学生でした。
懐かしいジャニスの歌と今ならわかりそうでわからない歌詞
なぜあのジャニス・イアンの歌が「岸辺のアルバム」の主題歌に選ばれたのかはわかりません。
ただ、あんまり明るい話しではないですよ~との予告みたいなものだったのでしょう。
耳に洋楽が入り込んできた、私にとっては目新しい出来事でした。
当時は歌謡曲全盛の頃、日本の歌番組なども多かったように思います。
このジャニスの曲の見事に韻を踏んだ歌詞に、今はビックリして、聴きやすかった理由もわかりました。
韻を踏んでいるところを色を変えてみました。
Will You Dance? Janis Ian 1977
Someone is waiting over by the window
Just beyond the stairwell someone’s crying
Drowning in the words of the prophets
That are written for the dead and the dying
Someone’s lying, no one’s buying
Someone is dying, panic in the streets
Can’t get no relief, someone escaping
Waiting on a line for the holy revolution
Parading illusion someone’s using, most amusing
Will you dance? Will you dance?
Smell of caviar and roses
Teach your children all the poses
How familiar are we all
Will you dance? Will you dance?
Light fantastic in the morning
How romantic to be whoring
Boring though it may be
Who’ll survive if you and I should fall?
Someone is bleeding crimson in the night
Strangers in the light, a sudden meeting
Greeting one by one every life runs flashing
Before those dashing eyes
Will you dance? Will you dance?
Take a chance on romance
And a big surprise
Will you dance? Will you dance?
Take a chance on romance
And a big surprise
提供元: LyricFind
ソングライター: Janis Ian candylab.siteより引用
和訳は
「窓のそばで誰かが待っている
階段の向こうで誰かが泣いている
死者と 死に際にある人のために
預言者が書き記した言葉に溺れている
誰かが嘘をついている けれど誰も信じようとはしない
誰かが死にかけている
通りではうろたえた人たちが騒ぎを起こしている
解放の途もないまま 誰かが逃げ出そうとしている
聖なる革命待ち望んでいる
幻想の中 列をなしている
何か驚くようなことを誰かが利用している
踊りません 踊りませんか?
キャビアとバラの香り
あなた方の子供たちに手本を見せてあげて
わたしたちは まるで家族みたい
踊りません 踊りませんか?
朝陽を浴びながら
娼婦になるってとてもロマンティック
だけどきっと退屈ね
私とあなた以外に
誰が生き残ると言うの
夜 誰かが真っ赤な血を流している
見知らぬ同士が 光の中 突然に出会う
お互いに挨拶を交わし
それぞれの人生が瞬く間に目の前を通り過ぎていく
踊りません 踊りませんか
ロマンスに賭けて
思いがけない体験をするのも悪くは無いわ
踊りません 踊りませんか
ロマンスに賭けて
思いがけない体験をするのも悪くはないわ」
韻を踏み過ぎて、日本語では意味のわからない歌詞になっているような気がします。
訳がわからないまま、今でも通用するようなこの歌詞は、当時は画期的だったのではないでしょうか。
3分ほどですから、聴いてみてくださいね。
あの頃にかえったような気がしませんか?
今日は半世紀近く前のことを思い出し、今も歴史になって残っているドラマと曲が懐かしくて、少し涙ぐみました。
拙い日記をお読みいただき有り難うございます。感謝いたしますm(__)m
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