4日ほど前、息子同士のママ友から久しぶりにLINEがあった。
私が11月に母の喪中ハガキを出していたことに対するLINEだった。
まずお悔みの言葉があって、それに私も返信してお礼と近況のリンパ浮腫からの不調を述べた。
彼女も十年以上前に、左脇に乳がんの初期を発症、ひどくリンパ浮腫を心配していた。
郭清となると、リンパ浮腫を発症する可能性が極めて高くなる。
あまりに心配そうだったので、私はリンパ浮腫の本を2冊彼女に渡し、一緒に食事もして励ました。
彼女は、運よく早期発見だったために、再発もリンパ浮腫にも縁がなく、お元気にお過ごしで何より。
リンパ浮腫をよくご存知の彼女だから、浮腫からの炎症で寝込んだことも書いたのだ。
彼女は、戸建ての家は人に貸して、うちからわりに近いマンションに旦那さんのお勤めで住んでいる。
(福岡→大阪→福岡と引っ越しされてから、1度だけ一緒にお茶をしたこともある)
それに対しては、彼女は「寝込んだ時には、買い物など自分でも役に立てることがあればメールください」と優しい言葉をくれた。
その後、「私事ですが、今年夫が定年(65歳)を迎えるのを節目に、来年の年賀状をもって卒業させていただくつもり」とあった。
彼女の年賀状には、2人の息子さんたちと家族4人の写真から、夫婦2人の仲睦まじい写真が必ず全面に印刷されていた。
夫を亡くしている私は、こんな人(幸せアピール)もいるんだと割り切って見ていた。
その彼女が、年賀状を廃止する?
息子さんたちの登場はここ数年なくなったけど(多分結婚されたのだと思う)、2人の仲睦まじい写真は必ず印刷されていたのだ。
彼女にしては、思い切った選択だなぁと思って、ややビックリしてしまった。
が、が、これからは「時代の流れもあり」、LINEでの年賀の挨拶に変えるということだった!
LINEでは、自分たち夫婦の写真も簡単に送れる。
今回のメールのやり取りでも、私へのお見舞いのお花の写真と共に、夫婦仲睦まじい写真も添付してあった。
驚いたが、彼女らしさに納得した。
幸せアピールはし続けたいけど、年賀状に写真を印刷するのは手間とコストがかかる。
ご丁寧に年賀状にピタっと貼り付けられた写真は、どこか業者に依頼されたものだった。
しかし、個人的に私に気を遣ってくれる彼女は、私が寡婦であることはもう忘れてしまったのだろうか?!
いや、そんなことはないだろう。寝込んでも1人暮らしだから、買い物もしてくれると言ってくれている。
そんな私に、なんで夫婦仲睦まじい写真を送ってくる必要があるのか?
確かに旦那さんはイケオジ、彼女も美人、絵になる夫婦なのだ。
そして、明らかに旦那さんがスマホのインカメラで撮っただろう写真、似た者夫婦なんだね。
彼女は、私が夫を亡くして1人なのに、「こんな写真アウルさんには悪いわね」という感情はないのだろうか?
それを望む私は、可愛そうと思われたい「バカ」かな。経験しないとわからないものか?
小説や映画、ドラマなどで、似たような境遇を見聞しても、現実味は湧かない?
もし私が逆の立場だったら、夫を亡くした友人に、自分たち夫婦の写真なんか送れない。
彼女の感覚が普通なのだろうか? 私がいじけてるだけだろうか?
彼女が誰に対しても平等の精神で、中々会わない年賀状友達に自分たち夫婦の写真で近況を知らせたいだけなのかな?
年賀状なら枚数もあるから、いちいち「この人は夫を亡くしているから別の写真を」とはいかないだろう。
だけど、LINEは個人間のものだ。
それなのに、寡婦の私にも「夫婦の写真」というのは、少し配慮に欠けるのではないかな?
自分たち家族の幸せアピールができればいいのだろうね。
英語の先生もし、息子さんたち2人も超優秀に育て上げた彼女とは、その辺りの感覚は全く違うのだ。
「今、私たちこんなに幸せよ」という声が聞こえてきそうな写真。
毎年、ゲンナリしながら寡婦はやり過ごすしかなかったのに、これからはLINEでも来るのか?!!
もし、私に勇気があって、機会があったなら、彼女に聞いてみたい。
「寡婦の私にどういう感情で、お2人の写真をお見せになるのか」と。
「あ~ら、気がつかなかったわ、私たちのことで精一杯で。気を悪くなさらないで、他意はないのよ」
とでも言うかしら。
ま、そんな事を荒立てるようなことを聞くような歳でもなし、もうどうでもいいことではあるけど・・
つい「彼女の本心」を聞いてみたいと、まだちょっぴり思ってしまう卑屈な自分がいる。
追:先ほども彼女から、「今日は買い物できますがどうですか?リンパ浮腫の具合はいかがですか?」とメールがあった。
今日は生協で注文品が届く日なので、丁重にお断りしたのだけれど。
「夫婦仲睦まじい写真」のことばかり書いたけど、本当は彼女はすごく優しい女性なのかもしれない。
いつも応援ありがとうございます。
拙い日記をお読みいただき有り難うございます。感謝いたしますm(__)m
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