椿も桜も咲く春爛漫
週末料理を終えて、散歩に出ました。
寒がりには日陰の風がやや冷たい。けど、夕方近いのにお天気はいい。
公園に行く途中のお宅の赤い八重椿の見事な咲きっぷり。思わずパチリ。
そして、椿はその重そうな花をボトっと落とすのです。
それが、あまりよくないイメージを持たれることもあるのですが。
白い椿はなかったのだけど。
ふと高校時代の国語で習った河東碧梧桐の「赤い椿白い椿と落ちにけり」という俳句が浮かびました。
これはきっと、緑の苔の庭先に、赤と白の椿が落ちているさまを作者は描いたのではないか、と私は思うのです。
ありありと美しい情景が浮かんでくるこの俳句は、私の脳裏に焼き付いています。
本当に単純だけど、色彩と花が見事に映像になってると思います。
この句の椿はどちらとも、八重椿などではなく、普通のヤブ椿だと私は思い描いてます。
勝手なこと言いますが、日本画家の先生、東山魁夷さんや、小倉遊亀さんなどに描いてほしかったような情景です。
椿は大好きな花、樹木。椿の花言葉は「謙虚な美徳」「控えめな素晴らしさ」らしい。
頭の中は、その句がリフレインしながら公園へ。
「今とここ」を精一杯生きるに尽きます
公園には、小さなお子さん連れのご家族が身体を動かしにいっぱい!
ご夫婦などのカップルも、池の周りをランニングする屈強な方々も、いろいろ。
皆さん、春を楽しんでおられました。
公園までが1500歩くらいだから、私は空いていたベンチに腰掛けました。
快晴で、池はカモなどが泳いでいます。
貸し切りの足漕ぎボートで池を散策する方たちも、今日は多かったみたいです。
花壇のクリスマスローズも咲き終わりそうな感じですが、花々の美しい季節です!
こんな黄色の綺麗な花も!
実は、この公園は、夫を亡くしてすぐにもよく足を運んだ公園です。
その頃は、ベンチで空を見上げて、涙が出てきて、ひとしきり泣いて帰ったものです。
あの頃も1人で。20年後の今も1人で。
その間は、友人や息子と花見に来たり、菖蒲を見に来たり。ボートにも乗ったなぁ~。
リンパ浮腫になって翌年の夏は、左足に弾性包帯を巻いて、リンパを流すためにウォーキングに来たり。
シングルアゲインだけど、もう今は涙は出ない。
いろいろありすぎて、強くなったのだよねぇ。
むしろ、空調のいらない今のこの時期を、どう心地よく過ごすかを考えるようになりました。
「今とここ」 そして 「今日が一番若い」 を再確認した日です。
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