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ノブレス・オブリージュ?!

もうすぐ2月も終わり、3月を迎える。すぐに女の子のお節句「雛祭り」が近い。

写真はマンションのTaさんが、そう広くはないエントランスに飾ってくださっているもの。歳時記を大事にされていて、フラワーアレンジメントを習ってある。

季節ごとに、いつもお花が変わる。ほとんど毎月、かわっている。私はそれを写真に収め、こうありたいと願いながらも、ただ感心するだけなのだけど。

Taさんは定年されてから、活動的に色々やっておられる。そのひとつがフラワーアレンジメントで、マンションのエントランスもお花で飾ってくださるようになった。

もちろんご本人の楽しみでもあるだろうけど、ごく普通すぎる普通のマンションのエントランスに季節ごとにお花があるのは、同じ住民としても嬉しい。目が喜んでいる。

旦那様は年下で、まだお勤めだから、何不自由ない生活をされている。順当にお子さんたちもご結婚になり、お孫さんにも恵まれておられる。

そういうゆとりのある生活で、ご本人もお元気で病気が寄り付かないタイプ。何かできることをしようと思われるのも自然なことなのだろう。

こういうのを、ノブレス・オブリージュというのではないだろうか?

ノブレス・オブリージュとはフランス語で、元々は「貴族、身分の高いものは、社会に対して徳を施す義務がある」というような意味。

身分制度がなくなった日本では、あまり定着しない行為だと思うけど、きっとどんな階層にも、気高い気持ちをお持ちの方はいて、それを実行される方も少なくはないと思う。

Taさんのなさることも、ある意味「ノブレス・オブリージュ」ではないかと思っている。余裕のある者が、皆のために喜ぶことをさりげなく行うのも、多分広義でのそれだろう。

雛祭りの前には、こうやってお花と共に、お雛様も飾ってある。季節感をいつも感じさせていただいている。有り難いことだなぁといつも思うのだ。

ガーベラにチューリップ、カーネーション、菜の花、蕾のついた桜の枝と水引のアレンジ。長持ちさせるためには、水の補給のために1階まで降りてこないといけないはずだ。エレベーターはあっても、お元気ならではだろう。

Taさんの素敵なところ

Taさんは、もちろんとご夫婦共に定年まで働き続けられて、先に奥さんのTさんが定年に。旦那様は前にも書いたが、定年後も65歳までは勤務されるはず。

やはり、夫婦共働きの経済的な強さはあるだろう。Taさん夫妻はお子さんお2人、Taさんは産休をとりながら、お元気に定年を迎えられた。やはり健康を維持しながらは、私には素晴らしい!としか言えない~。

比べるのもなんだかだけど、うちは40歳代で私が「がん」、夫は「脳卒中」とまるで正反対のあり様。

遺伝子、生活習慣、仕事の加重加減など色々あるが、やはり心身の自己管理を怠りなくやられていたであろうことは想像できる。

そうやって、何事もなく両親が定年まで勤め上げられたら、それが普通と思う子どもたちは、将来に不安を感じることなく自分の道を選択できるのかもしれない。

私より5歳上のTaさんは、お若く見えて、お孫さんがすでに3人。クリスマスには息子さんご夫婦のお子さんたちにプレゼントを届けに車で他県まで行かれていた。幸せのひとつの形だなぁ。

じっとしていることが嫌いで、今も週に3日ほどは仕事に出られている。なにしろ活発なのだ。お元気だから動ける。動くからお元気。

そして、いち早く全室の窓をペアガラス化、マンション自室の壁紙からの全面リフォームをされたパイオニアなのだ。

その後、少しづつ皆さんがリフォームを始められた。今年築22年のマンション、やっぱり色々とガタがきている。我が家も、Taさん宅と間取りが同じなので、見せていただいた。

そして、リフォームするなら早いほうがいいと気づいた。残りの日々を快適に暮らしたい!そう思わせていただいた。

我が家のリフォームのことはまた後日書きます。

違うのは、Taさんの言葉「お金はあの世には持っていけないでしょ」う~ん、余裕のお言葉だ。

新年からのお花たち

2022年、新年のお花は、別のお部屋のご主人創作の壺の松をはじめお正月花が生けられた。やはり、新年の玄関ホールが華やいだ。写真はこちら。

年末から生けられていて、松の内まで、百合が咲いたり、菊を差し替えたりと、いつもお世話が行き届いていた。もう10年近くなるだろうか、楽しませていただいてから。

毎年の新年のお花、どんなにか大変だろう。でも、お元気で好きだったら、全く苦にもならず、むしろ楽しんでおられる。

2月はバレンタインのお花だった。

こういうアレンジって、センスがものをいう。私も30歳代後半、フラワーアレンジメントを2年ほど習ったことはあるのだ。少しはアレンジメントの基本はわかる。

いつも季節感を損なわない、工夫を凝らした作品には、思わず写真を撮りたくなる。自宅もお花で溢れていることは想像に難くない。

私もマンションに引っ越す前の戸建てでは、玄関に習ったフラワーアレンジメントをよく飾ったものだ。早すぎたのかなぁ~、歳をとってからの楽しみになったらよかったのだろう。

まあ、そんなことを言っていても仕方がない。ただ、生き急がないでもよかったということが、Taさんの生き方で十分に納得できる。

今しかできないと、焦ってやることもないことも多いのだ。Taさんという先輩には、色々なことを教えてもらっている。

「少しのことにも、先達はあらまほしきことなり」と高校の古文、「徒然草」で習った気がする。どんな小さなことでも指導してくれる人はほしいということ、古くから人はそう思って生きているのだ。

1人暮らしだと、視野が狭くなりがちだけど、素敵な先輩がいるに越したことはない。

Taさんと同じマンションに暮らせることは、有り難いことなんだとつくづく思う。1人暮らしでも、色んな方と交流すると、教えられることもいっぱい。

1人もいいけど、やはり人との繋がりは大事にしたいものですね。

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