午前中、洗髪していたら家電も鳴ったし、スマホにも電話履歴が。
どなたかと思いきや、夫の労災申請時お世話になった
関西の弁護士B先生だった。
これまでもB弁護士とは気が合ったというか、何かとおしゃべり好き先生。
地元のA弁護士は私と同じ歳だったが、いまいち話しが続かなかった。
お2人の弁護士先生にお世話になったのだが、今もB弁護士とはたまに話しをする。
その後の仕事の話しや私たち親子の近況を心配してくれてもいる。
もちろん妙な関係では決してない。電話で話すだけ。
B弁護士には奥さまが、息子さん、娘さん、お孫さんもおられる。
先生は息子と私には、我々の大きな人生の岐路を
苦痛のない方に変えてくださった恩人なのだ。
そのB弁護士は今も「過労死」と向き合って現役で仕事に奮闘中。
弁護士は頭が全てだが、78歳でもキレキレなのである。
2度目の「緑内障」の外科手術で入院が2週間になったらしい。
暇を持て余して、元依頼者だった私のことが浮かんだようだ。
半年前に電話があった時も、何事かと驚いたが、
今回は緑内障の術後の経過があまりよくないらしい。
3週間目に入りそうだと嘆き節だった。
お盆休みを利用して、短く退院できると踏んでおられららしい。
個室で片目で仕事をしながらの入院、安静なんか無理の方なのだ。
何件も重要かつ深刻な過労死案件を抱えておられるとのこと。
仕事のことが気になって、早く退院できないか!そればかりだった。
78歳といったら、もう悠々自適な引退生活でもおかしくない。
むしろ、そちらが普通ではないだろうか。
それが、片目が見えないまま、病室でも書類と格闘する
B弁護士の姿が想像できる。
私はB弁護士に言った。
「先生はマグロのような方ですね。動いてないと死んじゃう」
ひと回り年上の弁護士先生に失礼だが、このノリで話しが合うのだ。
「そうなんだよ、個室代を考えたら不味いメシのホテルに
軟禁されているように感じるよ。病院で安静なんて全く
気が休まるどころか逆だよ」と仰った。
78歳でも自分の働きを待っている遺族のために、早く動きたい先生。
その焦りの気持ちはよくわかるが、休む時には休まないと
治るものも治らないだろう。
「あとどのくらいかは主治医から聞かれていますか?」と私。
「いやぁ、それがわからないらしい、とにかく治らねば」と先生。
1日も早く退院して、仕事をしたくてウズウズしている感じなのだ。
励まそうにも励ましの言葉も出てこないくらい声はお元気なのだ。
とにかく早く治ることしかないので、その旨お伝えしただけ。
今年は自分も入院したが、知り合いの入院の知らせも続々と入り、
本当に歳月が過ぎ去ったことを、老齢化したことを、
切実に感じた晩夏(であってほしい)である。
AIに「緑内障の術後にいいことは?」と聞いてみたが、
その内容を私が先生に送っても回復には意味がないだろう。
ただ、B弁護士の早い快癒を心より願うのみの私。
明日からは未亡人友も入院する。
こちらも、安静にして薬が効いて早い治癒を祈ることしかできない。
知り合いの入院を綴るのもどうかと自分でも思うが、
それくらい何かと忘れられない「暑い夏」だ。
拙い日記をお読みいただき有り難うございます。感謝ですm(__)m
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