私はリンパ浮腫を発症してからもう17年目になる。術後数年はかなり気をつけていたけど、やはり母子家庭になってからは、無理をせざるを得ない状況が続いた。
気がついたら発症していて、進行も結構早いほうだった。早めに治療をしていたら、ひょっとしたら治っていた可能性もある。
が、知識がなかったせいで放って、日々の生活に追われて、優先順位をあげられなかった
まだ発症してすぐ40歳代の頃は、弾性ストッキングを履けば何とか普通の生活ができた。
しかし、この弾性ストッキングはドイツ製で、生地も分厚く、締め付けがキツいので、真夏の暑い時期は苦しかった。
夏物、冬物なんてないのです。だから、冬は防寒にはなる。当時は1足2万円、実費でした。
「リンパ浮腫の会」が頑張って厚生労働省に嘆願して、数年後に3割負担で1年間に4足まで買えるようになって、かなり負担が減りホッとした。
私は原因が子宮がんなので、左下肢から始まったが、乳がんの方は腕が浮腫んでくる。
がんの手術時にリンパ節の郭清が大きかったり、個人の体質(元々リンパの流れがよくない)、術後の生活で無理をしたかどうかで発症する。
詳しくはよく説明されている下記のHPを参照ください。
リンパ浮腫 | 下肢間歇性跛行 足の潰瘍・壊疽・下肢血行障害でお困りの患者さまへ | 山形済生病院 | 社会福祉法人 恩賜財団 済生会 (ameria.org)
段々と歳をとるごとに、私は浮腫が悪化しているよに思う。2015年には腹部まで赤発が出て、入院した。
今は蜂窩織炎を起こすたびに酷くなり、浮腫は外陰部にまで及んでしまった。そんなに無理をしたわけじゃないと自分では思うのだけど、キャパが小さいのと、なりやすい身体なのだろう。
入院後、LVAというリンパ管静脈吻合手術を受けようと検査を進めていたが、手術時期が暑くなる初期になってしまい、断念してしまった。いまだに後悔している。
蜂窩織炎の詳しいことは下記参照してみてください。
6)蜂窩織炎 | 一般社団法人 日本リンパ浮腫学会 (js-lymphedema.org)
これからでも受けられるか考えるが、5年以上経過した今、10回は超さないが蜂窩織炎を起こしているから、当時より条件は格段に悪くなっているはず。
しかし、今日が一番若い!のだ。と言っても、1人暮らしでは、入院時お世話をしていただける人がいない。ましてや今はコロナ禍。受けたくても受けられない。こういう時はおひとりさまは困るのだね。。。
どうにか無理をしなければ生活できているので、せめてリンパ浮腫外来でリンパドレナージが受けられるようにはなりたいと思っている。
同じリンパ浮腫仲間でも、歳上の方でも、いい状態を保っておられる方も多いのだから。
冒頭の写真は、毎日のスキンケア、保湿に欠かせない、病院処方のヒルドイト軟膏とローション。夏はローション、夏以外は軟膏を使用しています。
そして、ドイツ、メディ社の弾性ストッキングを毎朝着用するまでの時間のかかること。手にも力がいる。保湿を丹念にしてからでないと履けない。
着圧後はできるだけ運動がいいのだけど、散歩も最近は30~40分が限度かな。とにかく無理は控えて、これ以上悪化させないようにすることだけを考えてます。
なっちゃったら、中々治せない、QOLの低下する病気です。婦人科がん、乳がん術後の方はくれぐれも予防をしてください。
*過労を避ける
*重いものを持ちすぎない
*立ちっぱなしを避ける(足の場合)
*寝る時は必ず、足、手を挙げて寝る
*少し浮腫み始めたら、軽い圧の弾性ストッキングを着けて予防する
とにかく、「予防にまさる治療なし」の後遺症です。
避けられることは避ける知識を身につけて、予防第一に! 経験者からの言葉です。
予防のために履くにはちょうどいいストッキングが今は出ています。参考までに↓
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