上記の本は、琴 天音（ことあまね）さんの「体内時計には逆らえない」。ご自分の息子さんを自死で亡くされて、それから原因を追究されている。
睡眠障害から起こったこと、そして、人間は体内時計に支配されていて、それぞれの生き方があっていいと思わせられる、母親としての社会のマイノリティーへのメッセージと私は受け止めた。
私も人間には朝型と夜型がいることは、以前から知ってはいたし、感じていた。それが、体内時計という自分では律することができないものに支配されているのだ。簡単に治るはずはない。
それが、大病をして21年生きている今、ハッキリと実感できている。私は夜型人間。これは昨日書いた、亡くなった父からの遺伝。悪いところだけよく似ている！低血圧でもあるのだ。高血圧よりはずっといいと言われるが、早起きが辛いのなんの・・。
youtube「本要約チャンネル」からお借りしてきました。
このyoutubeの動画を見て聴いて、人間は太古の昔から朝型と夜型がいることが当然だったというのを知った。
全員が同じ時間に同じ行動をしていては、敵に襲われた時に対応できないという動物としての生存本能からによるとされていた。なるほど、そうだったのか！！こういう人間も必要だったのだと自分を慰めてみる。
なんか、救われた思いがした。自分が完全に夜型だからだ。睡眠障害も、うつ病になった時に体験した。どうしても眠れないのだ。
そういう一時的なものではなく、常時、夜型という方も30％とこの本の中の統計では出ているらしい。
だがしかし、現代の世の中は朝型生活で社会生活は送られている。仕方ない。朝型がどう考えても効率的なのは自明なのだ。陽が昇る頃に起きて、陽が沈む頃には身体を休めて眠りにつく。
動物、人間としては理想的かつ健康的である。そういう人の体内時計が心から羨ましい。
夜型人間は、起きてから午前中はなんだか頭がボーっとしてはかどらない。午後から夜になるにつれ、段々元気になってくる。
だから、どうしても世間の評価は、「あの人は怠けている」「だらしない人だ」とかいうものになる。ただ、思うように身体が動かないのだよ。
でもでも、もう遺伝子の中にそう組み込まれているのだから、どうしようもないのだ。これでいいのだ～と開き直ってからは、自己肯定できるようになった。
朝型に合わせるに必要もないことを感じてからは、気が楽になった。遅くまで寝ていることで健康を保てるのなら、そのほうがいいもの。
この石黒先生の動画もすごく自己肯定するのに役立った。「朝型になる必要ありません。夜型人間が早起きしないメリット」なんて嬉しくなる。
エグゼクティブなんかでは全くないし、凡庸な、平凡な人間なんだから、元気でいられれば、もうそれが一番いいのだ。起きる時間を一定にするのは大事と仰っている。
自分にとってピークを知って、そこでパフォーマンスを上げればいいのだ！
がんの闘病をしていた当時、抗がん剤の副作用からの回復も、主治医から眠剤をいただいてよく寝て、さらに二度寝を始めた２回目からは、細胞が蘇る感じをまざまざと感じたことを思い出す。
とにかく、そんなへんてこな理由をつけてでも、私は眠る、朝もゆっくり寝ることに力を入れる夜型人間を公表している。きっと、誰だって、寝ないよりは寝たほうが、仕事もはかどるのは間違いない。
こんな寒い時期は、早寝遅起きを決め込んだ。だから、起きている間の活動時間が短くなるが、仕方ない。短い時間をいかに有効に活用するかを考えるようになる。
場合によっては省くこともでてくる。それでも、睡眠に優る健康法はないと感じている。私はロングスリーパー。変えられません。
どんな分野でも私はマイノリティー（少数派）に属する。夜型だし、猫好きだし、ダイエットとは無縁の瘦せ型だし、スイーツもお酒もいただかないし、運動も苦手だし、とどめは健康的でもない。
とっても生きづらい世の中を、何とか折り合いをつけて生きている感じかなぁ。
楽になったのは、歳をとって現役でなくなり、時間だけは自由に使える身になったこと。
夫がいれば、夫の仕事に合わせて早起きしないといけないし、子どもが学生時代は朝からお弁当を作り持たせていた。
おひとりさまの暮らしは、私には合っているのだ。誰かに合わせる必要がないから。
でも、お友達とのランチや息子が帰省した時だけは、友人、母親として頑張ることはできる。また1人になったら、元の夜型生活に戻せばいい。
「自分を甘やかす」ことは、最初の本の琴 天音さんの亡くなられた息子さんへの思いでしょうし、逞しくもすべての人へのメッセージとも感じられる。
「自分を愛する」「自分を大事にする」それには体内時計には逆らわないことを自分と約束した私です。夜型人間の方々、お友達になりましょう！！
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