7月27日の産婦人科医・稲葉可奈子さんのツイート1
『これまで生きてきて乳がんにかかった友人は何人かいたけど、子宮頸がんになった人はみたことない』という呟きを見かけ、産婦人科医としてスルーできず、 ・子宮頸がんに罹っても周りに言いづらい/言わない人は少なくない(ので、実際にはいたけど知らないだけかも)
確かに、乳がんになった友人は病気になったことをサラッと言いました。
一方、子宮頚がんになった人は、そういえば私ががんで入院した時のがん友さんとHPで出会った人だけ。
以前から思っていたことですが、やはり子宮頚がんに対する「偏見」があるのでしょうね。
しかし、こうやって発信してくださる産婦人科医に心より感謝します。
余談:昨日は4日のモデルナ4回目接種の副作用で熱と左腕周辺の痛み、倦怠感でダウンしてました😅
モデルナはやはり副作用ありますが、免疫が反応してくれていることを喜ばないと💦今日も頭は痛い。
偏見は今もある しかし、誰もがなる可能性もある
私が子宮頚がんで大手術・抗がん剤をしたのは22年弱前。
その時も、「何か偏見のようなもの」は感じていました。
隣のベッドの「がん友」さんも「子宮頚がんって体裁悪いよね~」て言ったのが忘れられません。
そうなんです、当時はまだなりやすい人として、
*初めての性交渉の年齢が早い女性
*不特定多数の男性との性交渉をする女性
*タバコを吸う女性
*初潮の年齢が早かった女性
なんていう言われ方・書かれ方をしていました。
夫からでさえ、私が「腺がん」だったことで、「僕のせいじゃなくてよかった」と言われたのです!
今から考えると、「扁平上皮がん」「腺がん」「小細胞がん」だって、原因は同じでしょ。
HPVからの感染を自分の免疫で回復させられなかった女性がかかってしまうわけです。
一生男性との性交渉を持たず、処女のまま人生を終える女性のみ、罹患しない病気です。
ごく普通に男性と性交渉をし、子どもを産んだ女性は、誰だって罹る可能性があるのです。
子どもを産む前に病気がわかり、やむなく子宮摘出で、お子さんが持てない方もいらっしゃいます。
人間にとって、一番大事ともいえる「繁殖」「生殖」の大元の器官なんです。
でも、微妙な雰囲気が流れるのは何故でしょうか?隠したがるのは何故でしょうか?
「生殖」と同時に「快楽」の行動のための器官でもあるからなんでしょう。これに尽きます。
私の場合 嘘は書かないと決めています
シニアになってから、子宮卵巣を全部摘出してから言っても、信じてもらえないけど書きます。
私は大学時代に、一緒に食事をしたり、当時はドライブデートをする彼はできました。
昭和のあの頃の男性が、今思うと異常に生殖、あるいは「快楽」にガツガツしていました。
とても嫌でしたが、男性とはそんな生き物なんだろうとかすかに頭で考えていました。
今の20代の男子は、女の子とのテート経験なしが3人に1人とか。そんな男子が好きなオバハン。
産まれる時代をまちがえたぁ~😭
4人の男の子の車に乗せてもらいましたが、2人はただドライブして、食事する優しい男性。
あとの2人は、やたら「モーテル」(今もあるのでしょうか?)に連れて行こうとする男性。
私はそちらへ行こうとするのがわかると、走行中でもドアを開けて、抵抗しました。
そこまでしたら、さすがに2人の男性は車を止めて、諦めてくれました。
だから私は「モーテル」に行ったことがないので、中を知りません。
(もう少し上の世代は、車に乗ったらOKのサインだったとか・・知らなかった)
自分の身体に自信がなく、恥ずかしくて恥ずかしくて、逃げ回った私でした。
生殖器が、尿道口と肛門の間にあることを知った時の衝撃(生理が始まった中2)は今も忘れない。
学生時代の仲間うちは、在学中1人に「お見合い」の話しが持ち上がり、一大関心事に。
「ねえ、そういうことはどうするの?」「う~ん、仕方ない、歯を食いしばって頑張る」
一同、「きゃ~~!」 結局、彼女は「お見合い」はせず、のちに別の「お見合い」で結婚。
そんな調子で、興味はあるけど、怖い、どうしたらいい?で騒ぐ「うぶ」な学生でした。
早い人は20歳で結婚、21歳でママになった幼馴染も。
学生時代にお祝いに病院へ行くも、授乳している姿に、「わぁ~、私たちとは次元の違う世界に行ったんだぁ」
と、3人で「私たちは、まだゼミでのレポートに追われてるのにね・・・」愕然として帰った記憶。
男性を知らないまま「結婚式」を迎えた友人ばかり、これ嘘じゃないんです。私は27歳で結婚。
そして、たった一度の妊娠、たった一度の出産。流産も胞状奇胎などの経験もありません。
そんな私が子宮頚がんになってしまった、それも早期ではない状態で見つかり、思ったのは・・
「バチが当たったんだ、あんなに夫とも性交渉を嫌がり、拒んだからだ」と。
息子の頭が大きかったことや産後の回復が遅かったことや、アメリカ生活での疲れもあったでしょう。
複合的な理由で、子宮がん検診も避けたまま、進んでしまった子宮頚がんⅡb期。
かえって、普通に性交渉をしていたら、不正出血に早く気づけていたのかもしれません。
がんがわかる前は、やはり相当身体が辛かった、生理もチョコレート状の出血があったり異常でした。
稲葉可奈子先生のツイート2
・知人に罹患者がいないからといって稀な病気とは限らない(友達1000人いたとしても日本には1億2千万人以上の人がいます) ・確かに乳がんより子宮頸がんの方が罹患者少ないですが、予防が不要という理由にはならない
予防ができる稀ながん 是非HPVワクチン接種を
子宮頚がんは、幸運なことにワクチンが開発されて、予防できるがんになりました。
一時ワクチンの副作用で接種が減っていたけど、また再開されたと聞きます。任意なのかな。
年齢が若い時なので、親が気をつけてあげないといけないですね。
稲葉可奈子先生のツイート3
・実際には、だれもが感染しうるウイルスが原因で、だれもがかかりうる病気で、年間1万人が子宮頸がんと診断されていて、決して稀少な病気ではない ・ましてや前がん病変まで含めたら乳がんより多いかもしれない(前がん病変も女性にとっては苦痛なので、がんにならなければいいわけではない)
稲葉可奈子先生のツイート4
要は、だれでもかかりうるし決してとても稀な病気ではないけど予防できるので、HPVワクチンと子宮頸がん検診で予防しませんか ということであります
今流行っているコロナウイルスのワクチンもmRNAワクチンで、子宮頚がんのHPVワクチンもそう。
だから、副作用が少なからずあるのでしょうけど、病気は予防に尽きます。
わかっているのなら、そしてその手段があるのなら、予防しない手はないでしょう。
そして、私が怠っていた、「子宮頚がん検診」も必要です。性交渉があった方は必ず!
私が闘病時(40歳前半)、60歳代の子宮頚がん患者さんもおられました。
当時は、その方は私と真逆で術後「尿モレ」を起こしてありました。
どういう広がりのがんか、また術式、執刀医の違いで術後の後遺症も全然違います。
知人の看護師さんも60歳代での発症、手術、のちにリンパ浮腫も発症されて80歳になられています。
若い人だけの病気ではないのです。
一番言いたいのは、今中学生の女の子のお母さんに伝えたい、「娘さんにワクチン接種を」
そして、もっと大事なのは、男性へのワクチン接種を促すこと!まったく気運もない。
女性だけの問題ではないのが、生殖なんです!
コメント