もう10数年以上、息子が冬になると着続けている、前にジッパー付きのカーディガンです。
確かまだ息子が学生時代に、デパートの紳士服売り場で買った記憶。「オンワード樫山」のタグつき。
表がウールで中は綿の二重構造で、少し老けたおじさんぽかったけど、今はちょうどいいくらいにおじさんに。
気に入っていて、温かいせいか、よく着ていたんでしょう。
服に全く興味のないIT系人間には困ったもの
一昨年の冬に、同じ職場の方から、「袖が破れていますよ」と注意を受けたそうです。
その時も息子は、「そうなんです、破れているんですよ~」で済ませていたのです。
それで、その時は表の茶色いウール部分を黒い糸で縫い合わせて、なんとか見えないようにしました。
しかし、今年着て来たのを見たら、両腕の肘の部分が破れていたんです~。
「あら!両方の肘に穴が開いているよ~!」「うん、曲げるところだからね」と気にもしていません。
「さすがに両肘はおかしいよ、何とか縫っておくから、置いていきなさい」と私。
「なんでそこまで服に頓着しないの?!こんなに破れていて、恥ずかしいと思わない?」
なんと息子は「スティーブ・ジョブズだって、服装には無頓着だったらしいから」と言った!
「ジョブズとあなたは次元が違うでしょうが!破れたものを着続けるセンスがわからない」と私(怒)
うちの息子は異端でしょうけど、どこかIT系頭の人は服装はどうでもいい人多めですよね。。。
料理と裁縫だけは教えなかったツケが今まさに目の前で起こっています。
2時間かけて、フェルトで肘当てをステッチする
確かに捨てるのは惜しい服ではあるんです。今は懐かしいデパートで買った品。2万円はしたものでした。
今の職場は服装も自由なので、地味な色だったら何でも着ていけるそうなんです。
服には全く頓着のない息子は、汚れたと思わない限り、毎日同じような格好で出勤しているようです。
要するに「着過ぎ」なんです! もっとローテーションを組んで着ればいいものを…
そこで、私が自分でなんとかしてみようと思い立ちました。
最終手段として、Amazonで同色系の厚手のフェルトを入手しました。
そして、こんなふうに切って当ててみました。
うん、色合いはバッチリ。あとは縁かがりのブランケットステッチを思い出し黑糸で縫うことに。
なにしろ袖なので筒状ですから、縫いにくいことこの上ない…
ブランケットステッチを思い出すまでに最初は時間がかかりました。はぁぁ~。
片方を終わる頃には、少し要領を思い出し早くなりましたが、しっかり2時間かかりました。
出来上がりはこれ↓、と冒頭の写真です!ちょっと変だけど、着られなくはないですよね😊
何とか肘当てがつけられて、私も作品を作ったような感覚で満足したのには自分でも驚き!
最近の私の手芸は、やりかけの「刺し子」がまだ1枚終わらない状態の中途半端さ。
本来は、手芸(クラフト)は好きなんですが、韓流ドラマやアマゾンプライムでのドラマ視聴に流されています。
昔は、パッチワークをしたり、レース編みをしたり、刺繍もやりました。デコパージュやトールペイントも懐かしい思い出です。
ほとんどが2019年の断捨離で捨ててしまいました。捨てたものは必ず後にいるようになったりするんですよね。
ミニマリストさんの能力が羨ましくなります。あれこれ手を出さず、1点集中したら、モノも増やさずにそれだけに没頭できるのでしょうね。
それができない「散漫さ」が「中途半端」に繋がって今に至ります。
しかしながら、息子のカーディガンの肘当てが曲りなりにもついて、今度来る時には渡せそうです。
でもフェルトだし、肘だし、また破れるのは目に見えてます。なんとか短期間を繋いだだけです。
今度破れたら、本格的に「お直し」に持って行くか、捨てて「買い直し」を勧めます!
お読みいただき有り難うございます。アイコンをクリックいただけますと幸いですm(__)m
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