このマンションに引っ越してきてからもうすぐ22年になろうとしています。
同時期に建った近くのマンションの1階に入っていた「練り物屋さん」が今月いっぱいで閉店のお知らせが、今月に入って目に入りました。
当然のようにあったお店がなくなる…率直に寂しく、悲しい
22年前にマンションを決めようとしていた時に、この練り物屋さんの入ったマンションも候補でした。
でも、最後の1部屋しか空いていなくて、内装も和風アレンジ、どこかシックリこなかったので、今のマンションにした経緯があります。
そして、散歩の日はほぼそのお店の前を通っていて、横には素敵な小物屋さんもある静かな場所。
「練り物」は九州では「天ぷら」と言ったりします。
鹿児島では「さつまあげ」になります。
おでんを作る時は、必ず練り物を仕入れに寄っていました。
ここだけではないのです、22年のお店の変遷はかなり大きいのです。
古いハンコ屋さんなどがあった一連の建物が壊され、1人暮らし用のマンションになったり。
通路にしていた駐車場だったところに、14階建てのブランドマンションが建ったりしました。
今も、単身用、ファミリー層向けの高層マンションが近くの商店街の辺りに建設中です。
ここに来てから、一番近かったスーパーも経営者が変わって3代目です。
お店の閉店・開店もこの数年多いです。新しいお店もできています。
ほんの近所の「お惣菜屋さん」がコロナ禍1年で営業終了、シャッターが閉まり今もそのままです。
ついあと一品という時に買っていたお店でした。
練り物屋さんの奥さんの言葉が忘れられない
最後ということで昨日、練り物屋さんで300円のパックを2パック買いました。
生協の配達が今週はすべて欠品だったので、助かりました。
練り物は、そのまま食べてもいいし、刻んで葉物と和えてもいいし、小さな一品なんです、私には。
ただ、おでんは冷凍には向かないので、どうしても息子に持たせる料理としては作れません。
それでも、これまでよくスーパーには置いてないようなものを買うことができました。
22年ほど、当然のようにそこにあると思っていたお店がなくなるのは、悲しいことです。
そして、そこの奥さんとは10月(まだ暑さが残っていた頃)に会話もしました。
これまでも、お店の方(入れ替わるので覚えるほどではないけど)ともお話ししたりしていました。
あの店主の奥さんの言葉が忘れられないのです。10月23日に、ブログでも取り上げています。
「みんな一生懸命に生きている」「壁に寄りかかりながら生きている」
私より10歳ほど上と思われる奥さまがそう仰ったのです。
頑張っておられたのだなぁと思わないではいられません。
あれから3カ月ほどですから、あの頃も相当お疲れだったのでしょう。
去年の夏の暑さはこれまた尋常ではなかったですから、私も夏の疲れを長く引きずりました。
その暑さに体調を崩されたのかもしれません。そして、跡取りがおられないのかもしれません。
こうやって、年月は過ぎお店が、街が変わって行く、仕方ない流れなんですね。
体内での新陳代謝と同じように、人、お店、街が新陳代謝していくのだなぁ。
22年同じところにいると、当然ですが歳月が色々と変化をもたらします。
移り変わりを楽しめるまでには至っていませんが、こういうことも受け入れていかないと。
自分も変化していくし、全ては時と共に変化していくものです。
練り物屋さん、今まで美味しい味をありがとうございました。
お読みいただき有り難うございます。アイコンをクリックいただけますと幸いですm(__)m
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