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生き方が下手だった 夫婦2人して

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私たち夫婦は一緒に暮らせたのは15年8カ月でした。

夫の急逝後、私はがんサバイバーになって22年も長生きしています。が、生活の質は極めて悪い。

夫婦揃って、「生き方が下手」だったんだなぁと今さらながら感じます。

長時間労働と長時間通勤を甘くみていた夫

まず、職場までの通勤時間が地方にしては長かった。

2回列車を乗り換えて通っていました。1時間半近くかかっていました。往復3時間弱。

少しフライング気味で、今の市に戸建てを買ってから、なかなか市内に転勤になりませんでした。

いつかは必ず市内に転勤になると信じて、夫は長距離通勤も我慢していました。

仕事の都合で、近くの小さなホテルに泊まらざるをえない時もあるのはありました。

思い切って、通勤費を充てて勤務地近くにワンルームを借りればよかったかもしれません。

しかし夫は家族、息子と私と暮らすことも人生の充実と考えていたようです。

私のその提案をすぐさま却下しました。息子と離れて暮らすのがことに嫌だったようです。

人間与えられているのは平等に1日24時間。そこへ残業代のつかない残業を粛々とやる性格。

なにかを削らないと、やりくりできないことは、一緒に暮らしている私にはわかっていました。

彼が削ったのは自分の「睡眠時間」でした。

当然彼の出勤、帰宅を支える私も同時に睡眠時間を削っていました。まだ若かったのです。

同じように、彼の職場には夫と同じように1時間半をかけて通う同僚や先輩もおられたのです。

その方たちは亡くなったりはしていません。

やはり「個体差」とはこうも大きいのかと思います。

また夫は、消化器内科医だったのにも関わらず、20数年前はまだ新しかった「腹腔鏡」を使った患者さんへの施術もしていました。

上司からの命令で、昼休みに練習に行き、それを習得していました。

それが一番大きなストレスだったのでした。メスを持ちたくなくて内科医になったのに、患者さんの肝臓にメスを入れていたのと同じ行為でしたから。

それを断れなかったことが、彼の未来を失くす一因になったことは断言できます。

今は「断る勇気」もまかり通るようになりましたが、当時の上下関係は、下は従うのみでした。

夫が「異端児」だったらよかったのにと今も思います。

「こんなことはやりたくない!」と上司に辞表を叩きつけるような・・・

私も先に病気をして、夫に迷惑をかけた 睡眠こそ命をながらえる

そこへもって、私が先に子宮がんという、それも早期ではないがんが見つかったわけですから、夫のストレスはマックスになっていったのでした。

私も1人しかいない子どもの小学校のPTAの役員を3回もして頑張っていました。

眠らなくても大丈夫とどこか自信があったせいか、自分の好きな趣味にも打ち込んでいました。

息子の中学受験も私が言いだして、率先してやったことでした。

その頃は、夫が当直でいない日は1人でビールを飲んでもいました。今は全く飲みません。

とにかく30代のノリをそのまま40歳を越えてもやってしまい、自己破滅に陥った劣等生なのでした。

一番の後悔は、「睡眠時間をきちんととらなかった」ことに尽きます。

人間はよりよい眠りの時に、全身の細胞が修復され、日々発生しているがん細胞もなくなるのです。

そんなことも知らなかった、自己中心の私と仕事・通勤・私の病気に押しつぶされた夫、情けない限りです。

もっと穏やかに、やれる範囲のことだけで生活をし、多くを望まなければ、こんな結果にはなっていなかったでしょう。

睡眠の大事さは、夫を亡くしてからずっと私の頭に残り続けました。

人は生きている間に「十分な睡眠時間を確保」しなければ、早く永眠しないといけなくなる方程式が成り立つと感じます。

年齢を重ねてきたら、おのずと睡眠時間は短くなってきます。それは仕方のないことですが。

しかし、やはりそれでも「よい睡眠」と「心穏やかな暮らし」「美味しいものを味わう」ことができれば、健康を保てるでしょう。

最近もよく眠れた日は、感染症とは無縁で暮らせていることに気がつきました。

これは、私だけではなく、あまねく皆さんが、です。

どうか、もし、これをお若い方が読んでくださっていたら、反面教師にしていただきたい。

そして同年代の方にも、十分な睡眠とストレスのない生活の重要性はお伝えしたいです。

同年代の方は、ここまでお元気に生きて来られた方ばかりでしょうから、すでに私なんかの戯言を聞くまでもないでしょう。

私のようにしょっちゅう「感染症」に罹り、「生活の質」を落とさないためにも、睡眠は大事です。

今日は生き方下手だった私たち夫婦が、一番犠牲にしたもの=睡眠だったことを強調しておきます。

そして、もちろんどんな年代も「ストレス」を抱えることがどれだけ身体に害があるかも、身を持って知りました。

残りの日々を穏やかな心持ちで生きていきたいものですね。

拙い日記をお読みいただき有り難うございます。有り難うございますm(__)m

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