未亡人で病気持ちでもおひとりさまを楽しく生きる!

「ザ・クラウン」(配信されたところまで)を観て 継続こそ力なり

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ネットフリックスのPRから

9月にイギリスのエリザベス女王が96歳で亡くなられました。

それからネットフリックスでシーズン1から見始めて、配信されているシーズン5の途中まで観終わりました。

その感想を私なりに。かなり偏った見方かもしれませんが。

エリザベス女王の「継続する」強さに圧倒される

キャストもあれだけ実人物に似せているので、多少はノンフィクションと思って観ました

一貫してすごい!と思ったのは、何より女王=君主としての使命を続けられたということ。

そこには、運だったと思える身体の健やかさと強靭な精神力があったからだと感じさせられました。

運命的に女王にならざるをえなかったエリザベス王女は21歳でフィリップ殿下と結婚。

早世した父ジョージ6世の後に、25歳で女王に。時の首相はW・チャーチル、73歳。

自分の若さと、憲法以外学んでいないゆえの無知から、教養を身につけるために教師を集めて自ら勉強をします。そこが素晴らしいところです。

首相との謁見は毎週だったようです。時事問題、世界情勢など知らないと会話もできなかったはずです。

チャーチル首相と若き女王

私が不思議に思ったのは、炭鉱町のボタ山が崩れ落ち、近くの小学校の児童、教師が亡くなるという事故があった時のこと。

労働党のウィルソン首相が責任を問われ、女王に「慰問に行ってほしい」と懇願するところがあるのですが、「君主は出向きません」と断ります。

見舞ったフィリップ殿下に「泣いた?」と尋ねるのです。

「私は今までに泣いたことがないの。第一子を産んだ時も泣かなかった」と言います。

結局は慰問し、その後王室の中では一番多くその地を訪問しておられたとか。

女王は、今で言う軽い「発達障害」だったのではと感じました。←私だけの意見かも

しかし、それがかえってあのお立場ではいいように働いたのかもしれません。

何事にも動じない、ゆるぎない存在でいられたからこそ、70年以上にわたる治世が続いたのです。

その後何代もの首相が入れ替わり、女性初のサッチャー首相とは同じ歳だったそうです。

フィリップ殿下とは、殿下の浮気などもありながら、冷静に結婚生活を続けられた強さがすごい。

初恋の殿下と結婚できた女王は幸せだったとしか言いようがありません。

そして、第一子による世襲制を御年96歳、亡くなる2日前までトラス首相を任命して終えられました。

女王の「継続」から学ぶことは、私たち異国の庶民も同じ人間ですから、おおいにあります。

生きながらえることもそうですが、何事も継続することの強さを学びました。心より尊敬します。

Wikipediaより

それとは対極にあったマーガレット王女とダイアナ妃

エリザベス女王の妹、マーガレット王女は第二子でスペアということから性格が違います。

奔放で、初恋の相手とは王室から反対されて結婚できなくて、衝動的に他の男性と結婚してしまいます。

左チャールズ皇太子役と右マーガレット王女役

結局は離婚することになるのですが、それは可哀そうでもあり運命も感じます。

タバコを吸ったり、お酒をかなり飲んだりと王室の一員らしからぬところも。

王女が輝いたのは、アメリカのジョンソン大統領の晩餐会でスペアとして意気投合したところでした。

同じ親から生まれた姉妹でも、エリザベス女王とは違う、継続ができない脆さがありました。

また、ダイアナ妃はチャールズ皇太子と愛のない結婚をしてしまい悲劇に終わってしまったことがわかりました。

王室は、カミラが好きなチャールズ皇太子から彼女を遠ざけて結婚させ、ダイアナとの結婚も王室が「いいね!」をしたのです。

それなのに、チャールズ皇太子からの愛がないことに不満なダイアナ妃は自分も不倫をしてしまいます。

当時のあれらの報道は本当だったのだとわかりました。

若い19歳での結婚、チャールズ皇太子の不倫、どれだけ精神的に追い詰められたのかは摂食障害で表されています。

「将来王妃になるのは私」というゆるぎない現実だけを受け入れ、淡々としておけばよかったのが、それができなかったのです。

彼女の若さと幼さとまばゆいまでの美貌が災いしたようです。

ダイアナ妃も衝動を抑えきれない、感情的に生きる人だったことはマーガレット王女と同じです。

一般の夫婦が離婚するように、その年の家庭裁判所第31号議案として調停離婚してしまいます。

エリザベス女王のように泰然自若として、夫の不倫をも乗り越える辛抱強さがあったら彼女は命を落とさなかったでしょう。

しかし、我慢の限界も個人差がありますから、仕方なかったとはいえ、王室に入ってしまったことは可哀そうだと思いました。

2人の王子に恵まれたことだけは幸せだったでしょう。

あのシステム=制度の中で生きることとは?

イギリス王室は、色々あっても世界から注目され、同じ人間なんだと思うことも多い開かれた王室

王室や日本の皇族も、基本的には「労働」という「労働」はないのですが、彼らにあるのは世継ぎを産むという責任

それ以外は、君主でなければ大きな責任を負うこともなく、奔放に生きることもできるようですね。

女王のお子さん4人のうち3人が離婚。日本では考えられないことです。

ダイアナ妃にフィリップ殿下が、「これはシステム=制度なんだ。そう考えて守っていけないか」と諭す場面があります。

「王室」は「制度」なんですね。我慢と忍耐も必要なんでしょう。

中央2人が女王とフィリップ殿下の役者さん

それをいえば、結婚もシステムと言えます。紙切れ1枚ですが、法律上の婚姻になると離婚も大変です。

システムを作らないで、人間が欲望だけで動いていると、とんでもない修羅場になることがわかっているからでしょう。

庶民の結婚という制度でも、一旦離婚となると大変なのですから、王室という制度に適応してやっていくには相応の忍耐力が必要ですね。

一見華やかに見える王室、そして日本の皇室の方々も我慢と辛抱と諦念で生きておられるのかと思うと頭が下がります。

それにしても、よく似た俳優さんを探してきたなぁというのも率直な感想です。

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